和服にはやはりアンティーク:藤野のリコメンド【第4回】

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和服にはやはりアンティーク:藤野のリコメンド【第三回】

ある日、時計の販売をしておりますと、和服を愛用する客様がご来店されました。

お客様曰く、「和服に合う時計を探しているのだけどなかなかなくて。たまたま通りかかったらアンティークの時計がかわいいとおもったのよね」
とのことでした。

和服を着用する場面は、今もなお幅広いです。入学式、卒業式などの節目の場面や、お茶席の集まりなど、様々なシーンで着用されます。
本来、和服着用時の腕時計は御法度でしたが、お茶席などでは、時間が分かった方が便利なので、昔と比べて今はかなり自由になりました。

ロンジン フラッグシップ レクタングル
Ref.4001 1970年代
longines

着用の際、時計本体を内側にして着用し(昔のおばあちゃんが着けていたような着け方)目立たないようにして着けます。
ただし帯が織物の場合、ベゼルにダイヤなどがある場合は爪で帯を傷める場合があるので、その場合は外側に着用する。

1940年代以前に多く見られる小型の懐中時計に、タッセルを着けて帯の間に入れておく、最近ではこういったケースでも販売されています。
時計としてはYG、WGどれでも選べますし、大きさは60年代くらいまでのものが好まれます。和服が一層華やかになりますよ。

余談ですが、懐中時計ってなかなか一部のコレクター以外は販売しにくいです。
銀座のママが以前、薄型のパテックの懐中をお持ちでした。
お仕事中には腕時計は御法度、これはお客様に時間を意識させずに楽しんでもらうためです。
組紐を取手に取り付けてエルメスのバーキンに忍ばせる姿は粋ですね。


この記事を書いた人-
藤野

シェルマンを定年退社した元店長
MRからこの業界に入り、お金持ちにオールドパテックを売りまくる。
時計愛を拗らせてパテックからオメガやセイコーのデジタルウォッチまでこよなく愛する哲学者。
最近は昭和ノスタルジーとセイコーと愛犬のウィリアムに思いを寄せる

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