オメガセラミック:OMEGAの教室
場所は銀座の「ニコラス・G ・ハイエック センター」です。プライベートレッスンなのでブティックの担当者から直接『セラミックケース』の製造過程について説明を受けます。
オメガのセラミックケースは医療用の酸化ジルコニウムを1,400度の温度で24時間燃焼させて生成されます。
その過程で、原料の粒子が除々に接着し、粒子間のすき間が小さくなると同時に全体が30%収縮します。
一般的には焼成温度が高いほど、また原料の粒が小さく、丸く、大きさが揃っているほどセラミックは硬くなります。焼成後の硬度は1200ビッカースあり、ナイフでも傷が付きません。
また、グレーセラミックはホワイトセラミックを20,000度で炭化させて焼成されるようです。
ちなみに太陽の表面温度は6,000度です。セラミックケースが完成するまでの時間はスチールの25倍掛かるそうです。恐らく歩留まり率も悪い思います。
さらに裏蓋もセラミックで、リキッドメタルとナイアードロックにより、セラミックの裏蓋のねじ込みを可能にしています。
これがリキッドメタルのパッキンです。
構造上、側面に圧力を掛けているのでしょうか?
その後、ブティック限定のスピードマスターと珍しいミュージアムコレクションを見て眼福でした。
買えませんが!
この記事を書いた人-
コレクターOY
オメガファンの時計ライター。