オーダージュエリーとは?
〜GIA G.G.による
ジュエリーオーダーの舞台裏〜
皆さん、こんにちは!GIA G.G.(米国宝石学会 宝石鑑定士)のayakaです。
大きくて綺麗な粒が揃ったフルエタニティリングや1ct超えのダイヤリングは、高額すぎてとてもじゃないが手が出せないと思っていませんか?
確かにハリーウィンストンのような高級ブランドで購入する場合、3ctのフルエタニティで最低でも300万以上は必要となります。
でも同じ4C (※1 )で、ノンブランドで作った場合…価格はおおよそ3分の1以下に抑えることができます。理由は高級ブランドの様なファンシーなブティックや広告費、あらゆる面でかかるラグジュアリーなコストを省く事が出来るからです。
そして何より一番大切なのはお客様の要望をしっかりと汲み取って石を選ぶことが出来るスタッフがいる事です。
(※1 )ダイヤモンドのクオリティがどのようなものかを指し示す基準のようなもの。
前置きが長くなりましたが、今回は3ct超えのフルエタニティリングを制作した際の様子をご紹介したいと思います。
制作をさせて頂いたお客様は私自身の知人の友人で、私が身につけているフルエタニティリングを見て気になったとお話を頂きました。
- まずはお客様のお手持ちのジュエリーの確認です。
お手持ちのジュエリーを確認することでお客様の好みやジュエリー同志の相性、次に提案すべきジュエリーの選定に役立ちます。 - 次にお客様へのヒアリングです。
ここでご予算を伺います。どんなジュエリーを身につけたいのか、また日常どれくらいジュエリーを使用するのかも確認します。
ジュエリー慣れしている方とあまり身につけない方のジュエリーに対する感覚を比べた場合、同じ1ctでも感じ方が異なります。
慣れている方には1ctは小さすぎて、慣れていない方には1ctは大きすぎると感じる傾向があります。 - そしていよいよ4Cのすり合わせです。ご予算から4CうちどのCを優先していくかを考えます。
今回のお客様は1粒 0.15ct / VS / Very Good up / G up / の4Cでお作りしました。
ここで簡単に4Cの説明です。
大きさを優先したい方はカラットに重きをおきクラリティを下げたりもします。
また小さくても透明度がかなり高いものを希望する場合はクラリティを最優先することになります。
そして予算の枠の中からお客様のお手持ちのジュエリーとの相性やお好みも考慮してご提案を致します。
お客様のお考えもありますが、現在持っているものよりも少しグレードをあげたり華やかさをプラスして少し派手かな?と思うレベルまで上げてお作りするとかなり満足度がアップすると感じております。
やはり女性は年を重ねると関節が大きくなりシワなどのたるみで指が太くなっていきます。
現在ピッタリなリングは数年後には物足りなく感じたりもします。
そして何よりジュエリーはつけ慣れる事が大切です。
最初は派手だと感じていたジュエリーも不思議と馴染んでくるものです。
ジュエリーを身につけることで知らず知らずのうちに自分自身で気遣い、立ち居振る舞いを自然と磨いていくものです。
ジュエリーをあまり格式ばったラグジュアリーなものだと思わないでください。
勿論ある程度のご予算は必要ですが、もっと身近なものであるべきだと思っています。
ぜひきちんとした知識のあるスタッフの元で、あなただけのお守りの様な素敵なジュエリーを作ってみて下さい。
日常生活をより軽やかに、そして華やかに彩ってくれる素敵な存在です。
この記事を書いた人-
ayaka
アンティーク・ヴィンテージウォッチに出会って10年以上。現在改めて時計の仕組みを勉強中。
GIA G.G.(米国宝石学会 宝石鑑定士)を持ち、ジュエリーの仕入れからオーダー制作までを行なっている。